【書評・要約】『人は原子、世界は物理法則で動く』人の動きはパターン化する

読書


人は原子、世界は物理法則で動く―社会物理学で読み解く人間行動

この本の概要:
人間を社会の原子とみなすと、世界は自己組織化という物理法則に従って動いている

 
社会の原子?自己組織化? あー…なんか難しそうやし、もういいか…
って思いますよね! 私も読んでてそう思いました(´ε`;)

でも、読み終わってみたら案外この本の言いたいことは単純だったので、簡単にまとめてみます!


まず、自己組織化とは、自然にパターンを作り出す現象のことを言います。

また、自己組織化の重要な性質は、Aという状況がBという状況を引き起こすと、フィードバックによる連鎖的反応が起こり、AとBの関係がループして強化され続けることです。

つまり、この本の主題を簡単に言い換えると…

  1. 人間の持つ性質を理解しよう
  2. 人間が多数集まったときに自然と生まれる集団的パターンを理解しよう
  3. そうすれば、複雑に思えていた世界が読み解けるようになるよ!

これが、この本の言いたいことだったのでした(。 ・ω・))フムフム
んじゃあ、人間の持つ性質と集団的パターンってなんやねん? と言いますと…
 
①人間の性質

  • 本質的には理性による論理的思考が苦手で、むしろ直感に頼って思考し判断を下す
  • 他者との関わり合いのなかで学習し、適応していく
    パターンを認識し、変化し続ける世界に順応していくのが得意
  • 他者をヒントにしながら生きているため、進んで人のまねをしようとする
  • 仲間と協調しようとする一方で、それと同じ理由から、よそ者には盲目的な敵意を向ける傾向がある
    ↑ 違いを認識するのが上手く、すぐに識別しようとするし、裏切者やごまかしを見抜くための本能も与えられている

②集団的パターン

  • 社会的なだれ現象(流行)
    参加する人数が増えれば増えるほどますます人を惹きつけるようになる
  • 自民族中心主義(偏見)
    人々が争うことなく一つにまとまるのを支えていた高度な社会のメカニズム(社会的絆や制度、規範)が突然破壊されてしまえば、だれもがもっと野蛮で大雑把な区別を拠り所にせざるをえなくなり、自民族中心主義が現れてくる
  • 階層制組織の出現と、その繁栄と衰退(企業、帝国)
    大きすぎる組織はズルをする人間を生み、そこから衰退が始まる
  • 富の分布
    世界のどの国を見ても、常に最富裕層に属する一部の人々が一国の資産の大半を所有している

こんな感じです!
流行に疎いタイプの私としては、よく流行りってなんやねん…と思っていたのですが、自然と生まれるパターンだったんですねφ(・∀・*)ナルホド


感想:[満足度 ★★★★☆]

論文調の固い文章で書かれているので、読み切るのはなかなか大変でした。
“昔ながらの経済学は考え方の根本が間違っている!”という筆者の主張が結構な文章量で書かれていて、
経済学に関して素人な私は、
「そうなんや…それはもう聞いたから…(´・ω・`)」
となってしまうときもありました。

でも、この本は、今まで私がなんとなく感じていた人間の本質のようなものを、実験から得られる推察としてきちんと明言してくれており、
やっぱりそうだよね、そう言ってほしかったんだ!という晴れやかな気持ちを与えてくれました。

また、集団的パターンの部分を読んでいるときは、本当は知ってはいけないこの世界の真実を、自分だけが覗き見しているような気分になり、どきどきしながら次へ次へと読み進めていたのを覚えています。

複雑なように思える人間だけど、多数が集まって集団になると、数学式で表されるパターンに正確に従うようになる、などなど…

役に立つ小ネタ的知識もたくさん含まれていて、お薦めの一冊です!
良かったらみなさんも読んでみてくださいね。


人は原子、世界は物理法則で動く―社会物理学で読み解く人間行動

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